「古書通信」のあゆみ

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◆八木敏雄が生み、八木福次郎が育てた「古書通信」

昭和9年1月に兄・八木敏雄が創刊した「日本古書通信」は、当初は業界人を対象としたもので、全国各地の市場の相場速報が多くの頁を占め、業界のニュースや解説的記事が多かった。3年目の昭和11年10月に東京古書組合役員会で市場の相場公表禁止が決議されたことは本誌の生命線にかかわる大問題であった。私が、昭和8年から勤めていた古今書院を辞して、本誌に携るようになったのはこの問題の起きた昭和11年である。これを機に12年1月から、それまで読者を業者だけに限っていたのを一般読書人にも拡大することになった。また、昭和12年4巻から毎号、古本販売目録を合冊することにした。本誌にとって昭和12年は大きな転換期であった。・・・戦時中は「読書と文献」と改題発行、そして休刊。応召されていた兄が昭和21年月に復員、22年6月に「日本古書通信」は復刊第一号を発行した。・・・本誌とタブロイド版を両方出した時期もあるが、昭和29年からは毎号古書販売目録を付して月1回の発行となり、現在に及んでいる。・・・昭和38年8月、それまでの編集発行人・八木敏雄が八木福次郎にかわり、有限会社として発足した。・・・昭和45年、大阪万博を機に出し始めた「古通豆本」シリーズほか、柴田宵曲「漱石覚え書」「紙人形」「煉瓦塔」、正岡容「寄席恋慕帖」、天野敬太郎「雑誌総目次索引集覧」、編集部編「全国古本屋地図」などの単行本も発行している。(八木福次郎〈日本古書通信社50年のあゆみ〉「日本古書通信総目次」より抜粋)

◆八木福次郎の人と仕事

八木福次郎は、ゲスナー賞を受賞した「古本薀蓄」(平凡社)はじめ、「古本屋の手帖」「古本便利帖」「古本屋の回想」など多くの著書を通して古本・古書の世界を広め、今も多くの古書ファンに愛されている。

八木福次郎 マスコミ登場・出演

●昭和30年代~昭和末ころまで

「毎日新聞」読書欄に10年間、「週刊新潮」に約100回、「産経新聞」読書欄に約300無署名で古本・古書業界に関するコラム執筆

●新聞・テレビ取材・出演

2006415日 朝日新聞土曜日別冊「be」追跡・フロントランナー「古書街の変化見続ける」

2006年6月4日 BS朝日で、上記の取材を元に放映

20061017日 NHK教育「美の壺」本の装丁に出演

20061112日 TBSラジオ 嶌信彦「エネルギシュ」に出



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